2013年08月23日
先週の15、16と、福島第一原発から14km地点にある
希望の牧場
やまゆりファームへ、また行って参りました。
6度目の訪問です。

今日は、ここで人気のある牛をご紹介しますね。
牛舎内の事故で左後ろ足を骨折し、その後切断した福ちゃん。

体重がどんどん増えて今は100kg以上あります。
この体を3本の細い足で支えるには負担が大きく
他の丈夫な足まで痛めてしまい
現在はあまり立つことが出来ません。
福ちゃんの足をどうするか、これからの大きな課題です。
牧場のアイドル、チビ太。

この子は昨年、別の場所でお母さんが殺処分され、
1人で放浪しているところを保護されました。
栄養失調から片方の肺が機能していません。
体の成長も遅く、子供の牛のように小さいですが
元気に暮らしています。
穏やかでとっても優しい子です。
ホルスタインのイチゴちゃん。

一昨年、全頭が餓死した牛舎の中、
死んで腐ったお母さんの傍を離れずたった1頭生き残っていたところを
保護されました。
栄養失調から胃が1つ足りませんが、元気に暮らしています。
この子も穏やかで優しい性格です。
ホルスタインのガガちゃん。

一昨年、飢餓でほぼ全滅したホルスタインの牛舎から
自分の足で歩いて希望の牧場へやって来ました。
お腹が空いてる時は少し気が荒いですが、
お腹が満たされると穏やかです。
黒牛さんの中では弱く、いつも食い負けしてしまいます。
たてごちゃん。

仔牛の時に付けられた”たてご”が
成長と共に食い込み、肉まで食い込んで腐りかけた状態で
牧場へやって来ました。
今もその痕がくっきり残っています。
大きく成長しましたが、この子も穏やかでとっても優しい性格です。
顔白ちゃん。

白癬という感染症で毛が抜け落ち、
皮膚がかさぶたのように白くなってしまい治療中です。
春はもっと白かったけど、だいぶ回復してきました。
この子は人にも牛にも懐こく、人気があります。
ちょっと遠いですが、今月生まれたトリちゃん(左)右がお母さん。

この子を発見した方の名前から2文字取って「トリ」と名づけられました。
左耳に真っ赤な耳標が付いていて大きく「トリ」と書いてあるので
すぐ分かりますよ。
8月15日に生まれたケイちゃん。

私達が牧場へ行った日、やまゆりファームの方が
炎天下の堆肥置き場で産まれたばかりの赤ちゃんを発見。
4人で赤ちゃんを救出して、その後お母さんを牛舎へ誘導して一件落着。
第一発見者であるやまゆりファームの方の下の名前を貰って
「ケイ」と名づけられました。
赤ちゃん牛はとにかく可愛いの一言!
最後に、六子ちゃん。

別の保護団体から今年の春にやって来た牛です。
慣れない環境のストレスと栄養失調で一時危険な状態になりましたが
スタッフの献身的な看護により元気を取り戻しました。
お腹の中に赤ちゃんがいて数日中に生まれる予定です。
他にも、シゲシゲ、のぞみちゃん、ももかちゃん、みどりちゃんなど
人気のある牛が沢山います。
皆さんも、希望の牧場、やまゆりファームへ行ってみませんか?