Welina blog
希望の牧場②
2014年07月03日
皆さま、こんにちは。
希望の牧場①の続きです。
放牧場を右手にどんどん進んでいくと
左手に、高く積まれた牧草のロールサイレージが目に入ります。
これだけあっても持つのは1か月?2か月?
何しろ350頭も牛がいるのですから
いくらあっても足りません。
こちらが希望の牧場の代表、吉澤正巳場長。
通称「父ちゃん」。
でも独身です。
この時、取材に来られた方とお話中でした。
ぐる~っと時計回りに進んで、
牛達のいる牛舎側から見た放牧場。
遠くに見えるのが先程のロールサイレージが詰まれていた場所。
さて、支度をして牛舎へ行きましょう!
牛舎は主に具合の悪い牛、怪我した牛、食い負けして痩せた牛などが入っています。
この子の名前はチビ太。
まだ小さな頃、殺処分場で殺された母牛の横に暫く居た後
独りっきりで村の中を彷徨っていたところを保護されました。
おっとりしてて性格の優しい子です。
2歳を過ぎましたが、体が大きくならず子供の大きさのまま。
原因は判っていません。
イチゴちゃん。
原発事故により残された動物達は餓死していきました。
酪農農家の牛舎にいたホルスタインも...。
小さなイチゴちゃんは、死んで腐敗したお母さんの傍にずっといたそうです。
まだお母さんのおっぱいが必要だったこの子が何故生き延びられたのか、
知る由もありません。
チビ太と大の仲良し。
姉と弟みたいな仲で見ていて微笑ましいです♪
この子は、この牧場で生まれた子です。
この部屋の並びに同じ位こ大きさの子が数頭入っています。
こうた。
この子も、この牧場で生まれた子。
昨年の8月に牧場へ行った時は、まだお母さんのお腹の中でした。
ガガちゃん。
この子は、近くの酪農農家の牛舎から
もう1頭の雄のホルスタインと共に
希望の牧場まで歩いて来たんだそうです。
他のホルスタインは、全て餓死しました。
ガガちゃんは、近づき過ぎると頭突きしてくるのでちょっと危険ですが
牛の間では弱く、餌の時間はいつも黒牛さん達に追いやられてしまいます。
こちらの女性は、やまゆりファームの代表、岡田久子さん。
あまりお顔を写されるのがお好きではないそうなので、
このショットですみません(^^;)
もう1頭の雄のホルスタインは、ホルさんと呼ばれ親しまれていましたが、
旧牛舎の事故(屋根裏のような所の床が抜けて落下)で亡くなってしまいました。
優しい性格で、独りでいるのが好きだったホルさん。
事故が起きた場所も、独りで静かに過ごせる
ホルさんのお気に入りの場所だったそうです。
思い出すだけでも涙が溢れてきます。
福ちゃん。(部屋にいる子)
昨年の初春、旧牛舎の木に足を挟まれ骨折して
瀕死の状態で見つかりました。
その後奇跡的に回復を遂げ、
骨折した左後ろ脚の切断手術をして3本足で頑張っていましたが
成長と共に右後ろ脚と腰に負担が掛かり、
義足を着けることになりました。
しかしどんどん成長していく体に義足はついて行けず
右後ろ足の負担も考え
獣医さんが切断することを決定。
後ろ足が同じ長さになり腰への負担は少し減りましたが、
今度は立ち上がる時の前足に負担が掛かってしまい
とうとう立ち上がれなくなってしまいました。
それでも食欲がある福ちゃんをどうにかして助けたいという
サポーターが一致団結。
獣医さん、牧場スタッフさん、サポーターが入れ替わりで
治療とリハビリを繰りかえし、福ちゃんは再び立ち上がりました。
そして現在に至ります。
福ちゃんは、まだ成長期。
これからもっと大きくなります。
いつか再び立てなくなる時が来るかもしれません。
今を一生懸命生きている福ちゃんを私達はずっと見守って行きます。
まだまだ紹介したい子は沢山いますが
キリが無いのでここらへんにしておきます。(^^;)
さて、牛達の餌ですが
牧草以外にも米糠やリンゴ粕、もやし粕、野菜くずなどを与えています。
この野菜くずは、故障したパッカー車に2日間ほど入れられたままで
この日ようやく出す事が出来ました。
漬物が更に発酵したような臭いの野菜でも
牛達はジョブンジョブンと音を立てて食べていました(≧▽≦)
生きるって、こういうことですね!
この後牧草も食べて、それぞれがまったり過ごす静かな時間。
私達は牛舎や周りのお掃除をします。
1日の作業を終えて、裏の小さな放牧場の点検。
昨年の夏にはなかった、お花があちこちに咲いています。
後で分かりましたが「カミツレもどき」と「アメリカオニアザミ」だそうです。
アメリカオニアザミは、花、葉、茎の全てに細くて鋭い棘があり
触ることすら出来ません。
明日、草刈り機で刈ろうということになりました。
さぁ、では今日は上がりましょうかと戻ってきたら・・・
あら~イチゴちゃん♡♡♡
彼女もすっかりレディになりました(*^^*)
でもご心配なく。
ここの雄牛は全て去勢されましたので
もう子供が生まれることはありません。
サポーターは、ここから車で30分ほど行った所の
原町にあるホテルに泊まります。
牧場を出て直ぐの場所に、
除染で取り除いた汚染土が高々と積み上げられていました。
これも昨年には無かった光景。
人が居なくなったこの辺りは野生の動物王国になっています。
この日もイノシシの子供が2頭、道路に寝転がっていました。
先の見えない除染。
一緒に行ったマミさんと、この先どうなっていまうんだろうと
考えなからホテルへ帰りました。
続く。
希望の牧場①の続きです。
放牧場を右手にどんどん進んでいくと
左手に、高く積まれた牧草のロールサイレージが目に入ります。
これだけあっても持つのは1か月?2か月?
何しろ350頭も牛がいるのですから
いくらあっても足りません。
こちらが希望の牧場の代表、吉澤正巳場長。
通称「父ちゃん」。
でも独身です。
この時、取材に来られた方とお話中でした。
ぐる~っと時計回りに進んで、
牛達のいる牛舎側から見た放牧場。
遠くに見えるのが先程のロールサイレージが詰まれていた場所。
さて、支度をして牛舎へ行きましょう!
牛舎は主に具合の悪い牛、怪我した牛、食い負けして痩せた牛などが入っています。
この子の名前はチビ太。
まだ小さな頃、殺処分場で殺された母牛の横に暫く居た後
独りっきりで村の中を彷徨っていたところを保護されました。
おっとりしてて性格の優しい子です。
2歳を過ぎましたが、体が大きくならず子供の大きさのまま。
原因は判っていません。
イチゴちゃん。
原発事故により残された動物達は餓死していきました。
酪農農家の牛舎にいたホルスタインも...。
小さなイチゴちゃんは、死んで腐敗したお母さんの傍にずっといたそうです。
まだお母さんのおっぱいが必要だったこの子が何故生き延びられたのか、
知る由もありません。
チビ太と大の仲良し。
姉と弟みたいな仲で見ていて微笑ましいです♪
この子は、この牧場で生まれた子です。
この部屋の並びに同じ位こ大きさの子が数頭入っています。
こうた。
この子も、この牧場で生まれた子。
昨年の8月に牧場へ行った時は、まだお母さんのお腹の中でした。
ガガちゃん。
この子は、近くの酪農農家の牛舎から
もう1頭の雄のホルスタインと共に
希望の牧場まで歩いて来たんだそうです。
他のホルスタインは、全て餓死しました。
ガガちゃんは、近づき過ぎると頭突きしてくるのでちょっと危険ですが
牛の間では弱く、餌の時間はいつも黒牛さん達に追いやられてしまいます。
こちらの女性は、やまゆりファームの代表、岡田久子さん。
あまりお顔を写されるのがお好きではないそうなので、
このショットですみません(^^;)
もう1頭の雄のホルスタインは、ホルさんと呼ばれ親しまれていましたが、
旧牛舎の事故(屋根裏のような所の床が抜けて落下)で亡くなってしまいました。
優しい性格で、独りでいるのが好きだったホルさん。
事故が起きた場所も、独りで静かに過ごせる
ホルさんのお気に入りの場所だったそうです。
思い出すだけでも涙が溢れてきます。
福ちゃん。(部屋にいる子)
昨年の初春、旧牛舎の木に足を挟まれ骨折して
瀕死の状態で見つかりました。
その後奇跡的に回復を遂げ、
骨折した左後ろ脚の切断手術をして3本足で頑張っていましたが
成長と共に右後ろ脚と腰に負担が掛かり、
義足を着けることになりました。
しかしどんどん成長していく体に義足はついて行けず
右後ろ足の負担も考え
獣医さんが切断することを決定。
後ろ足が同じ長さになり腰への負担は少し減りましたが、
今度は立ち上がる時の前足に負担が掛かってしまい
とうとう立ち上がれなくなってしまいました。
それでも食欲がある福ちゃんをどうにかして助けたいという
サポーターが一致団結。
獣医さん、牧場スタッフさん、サポーターが入れ替わりで
治療とリハビリを繰りかえし、福ちゃんは再び立ち上がりました。
そして現在に至ります。
福ちゃんは、まだ成長期。
これからもっと大きくなります。
いつか再び立てなくなる時が来るかもしれません。
今を一生懸命生きている福ちゃんを私達はずっと見守って行きます。
まだまだ紹介したい子は沢山いますが
キリが無いのでここらへんにしておきます。(^^;)
さて、牛達の餌ですが
牧草以外にも米糠やリンゴ粕、もやし粕、野菜くずなどを与えています。
この野菜くずは、故障したパッカー車に2日間ほど入れられたままで
この日ようやく出す事が出来ました。
漬物が更に発酵したような臭いの野菜でも
牛達はジョブンジョブンと音を立てて食べていました(≧▽≦)
生きるって、こういうことですね!
この後牧草も食べて、それぞれがまったり過ごす静かな時間。
私達は牛舎や周りのお掃除をします。
1日の作業を終えて、裏の小さな放牧場の点検。
昨年の夏にはなかった、お花があちこちに咲いています。
後で分かりましたが「カミツレもどき」と「アメリカオニアザミ」だそうです。
アメリカオニアザミは、花、葉、茎の全てに細くて鋭い棘があり
触ることすら出来ません。
明日、草刈り機で刈ろうということになりました。
さぁ、では今日は上がりましょうかと戻ってきたら・・・
あら~イチゴちゃん♡♡♡
彼女もすっかりレディになりました(*^^*)
でもご心配なく。
ここの雄牛は全て去勢されましたので
もう子供が生まれることはありません。
サポーターは、ここから車で30分ほど行った所の
原町にあるホテルに泊まります。
牧場を出て直ぐの場所に、
除染で取り除いた汚染土が高々と積み上げられていました。
これも昨年には無かった光景。
人が居なくなったこの辺りは野生の動物王国になっています。
この日もイノシシの子供が2頭、道路に寝転がっていました。
先の見えない除染。
一緒に行ったマミさんと、この先どうなっていまうんだろうと
考えなからホテルへ帰りました。
続く。